10月は2週ほどお休みをいたしました。南町コミセンでの活動は9月のイベント日以来です。
1階サロン奥の和室を2部屋続きで利用させていただきました。
広いので座卓を一杯に広げて、水洗いを中心とした作業です。 洗うべき写真の箱は既に残り数箱になってきました。
それでも処置の難しい写真や枚数が多いアルバムが多いので時間はかかります。
この日も時間が許す限り集中して洗浄しました。
初参加の方には洗浄に入る前に、少し長めのレクチャーをさせていただいています。
写真によるケアの仕方の違いや、洗いすぎを防ぐための注意点などを説明しています。
洗浄中はベテランの方がテーブルに入り班全体を取りまとめてくれます。
わからないことがあったらお聞きしてみてください。
ここまで進めてこられたのも、ベテランの方々の熱心な支えがあったからだと思っております。
これからもよろしくお願いいたします。
洗浄は水に浸けて水中で洗うというよりも、ちょっとだけ浸けて引き上げて汚れを落とすという感じがよいかもしれません。
フチだけの部分洗いはよくやります。
メラミンスポンジなども置いてありますので部分洗浄に利用してください。
吸水タオルで水分を抜くときも、インクが滲んでいる場合は注意が必要になってきます。
写真に写る人や背景を落とさないように最大限気をつけます。
洗浄をしていると写真に対して何かをしなければならないと考えてしまいがちですが、あえて手をつけないというのも選択のひとつです。
より良い状態でお返しすることが重要ですので、諦めることも肝要になってきます。
ですが洗浄は決して難しいことではありません。
作業しているうちに写真に合った適切な方法も分かってくると思います。
写真は洗い終わる順に桶台後ろの仮干し台に並べます。
アルバムごとまとまったら、送風機の前の本干し場に持っていきます。
この時は写真の順番が崩れないように注意します。
またアルバム同士が混じらないように、アルバム単位で少し離して並べます。
午後の様子です。
午後はさらに参加者さんが増えて、部屋は一杯になりました。
張り付いた写真のはがしや、破れた写真の裏打ち補修、ベタベタする写真のケアなど。
難しい作業を一手に引き受けてくださるKさんは、りす会時代から頼りにしている心強い兄貴です。
かれこれ3年以上も一緒に続けてきましたが、仕事人Kさんには絶大な信頼を置いていますので僕はもう細かいことは申しません。
状況を読んでその場に必要な作業を適切に、なおかつ誰にもできそうもない作業をフィックスしてくださいます。
用具箱や梱包に関しても良き支援とアドバイスを頂き何かと世話になっています。
これからもよろしくお願いいたします。
午後からは毎度お馴染みのFさんファミリーがやってきました。
お母さんと妹さんには牛乳パックで写真立てを作っていただきました。
牛乳パックで写真立てを作る方法は参加者さんからのアイデアです。
参加者さんの工夫により用具も刻々変化します。
作り方は。
①牛乳パックを開いて、長細い穴を複数開けます。
②三角に折りたたんで、底と頭の部分を折り込みます。
③完成!
簡単です。
写真が立て難くなってしまうので、フリーハンドではなくカッターで定規を当て穴を開けることがコツかもしれません。
猫よけを沢山持ち歩いていた頃は収納がかなりかさばっていましたけれど、現在は半分ほど牛乳パックに代わりコンパクトに運搬できるようになりました。
Fさんお父さんにはデータより写真に写る手掛かり情報を書き出していただきました。
年代、町名、学校名、会社名、イベント名、祭組の名前 など。
持ち主の方の特定に直接結びつくような名札や表札が写っていることもあります。
こういった手掛かり情報は後々の返却段階になったときに重要性を帯びてきます。
手掛かりになる情報を、できるかぎりここで書き出します。
ご一家にはマニュライフ生命さまの活動で多大にお世話になっております。課外で洗浄した写真は現在マニュライフ生命さまの社内ボランティア活動でアルバム化していただいています。
時々お父さんがアルバム待ちの写真を引取りに来られたり、再スキャンが必要な写真を持ってきていただいたり、頻繁にやりとりをしています。
上の写真は9月に4箱お送りしたときのものです。その後も2箱お願いしています。
いずれコミセンの活動でもアルバム化に入りますが、洗浄・スキャニングが終了した写真は一旦整理していただいた上で、順次アルバム化を進めていただいています。
下記マニュライフ生命さまの活動をご参照ください。
https://www.facebook.com/ManulifeJapan/posts/657986924297677
http://kagaiguma.blog.jp/archives/1008565026.html
Team-Kでの活動や太鼓ユニットでの活動でも大忙しのH君もスケジュールの合間を縫ってこまめに駆けつけていただいています。
彼にはいつも通りScanSnapによるスキャニングをしてきただきました。
ScanSnapはPFU様、ROCKCORPS様よりご支援いただいたものです。
大判の写真や、損傷のある写真もありますので、フラットベットスキャナーと組み合わせて使用します。写真によってスキャナーを選ぶ必要があって、その辺を彼はよく熟知しているので一通りの作業をお願いしています。
ScanSnapは立て続けにスキャンしてしまうと線ノイズに気づかずに進行してしまうこともあるので、時折画質確認が必要です。ノイズが出てたなら即ヘッドクリーニングをし、後戻りして再スキャンします。
これまでご支援いただいたノートパソコンの何台かを陸前高田思い出の品さまへ送ることにしました。
この日はOさんにそのメンテをしていただきました。Oさんには普段からスキャニングや機材・データ周りのことをいろいろとサポートしていただいています。
陸前高田思い出の品さまでは、会場での展示と平行して出張返却会も行われています。
各仮設住宅やショッピングセンターなどへ出向いて、より身近に閲覧できるようご尽力されています。
最近では近接する自治体との合同返却会、内陸部へ出向いての返却会なども行われており、近隣に避難された方でもより閲覧しやすい機会ができたかもしれません。
出張返却会にはノートパソコンが必須です。
ノートパソコンを写真の閲覧に役立てていただければ幸いです。
出張返却会の予定などはFacebook、Twitterにて告知されています。
下記をご参考ください。
陸前高田思い出の品 Facebook https://ja-jp.facebook.com/takata.omoide
陸前高田思い出の品 Twitter https://twitter.com/takata_omoide
引き続きノートパソコンのご支援を募集します。
当方でのスキャニング・データ確認作業に加え、今後想定される現地での返却用途にも利用します。
WindowsであればVista以降(スタンドアローン利用もしますのでXPでも可です)、Macintosh Leopard以降あたりが使用条件を考えると理想かもしれません。使用しなくなったノートパソコンをご支援いただける方いらっしゃいましたらご連絡ください。同時にiPad、Androidタブレットなども閲覧に利用できますので募集いたします。あくまで不要になったもので構いません。よろしくお願いいたします。
今回は常連で来ていただいている方を何名か紹介しましたが、他にも多くのリピート参加者さんがおり、さまざまな点でサポートをいただいています。皆さんの尽力でひとつの活動が成り立ち、返却に結びつくのだと思います。ボランティア活動を「事業」と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、事を成し役立てて初めて意義があることだと考えます。早期返却を実現したいですね。これからもよろしくお願いいたします。
皆さん1日お疲れ様でした。
(K1)