課外のあらいぐま

被災した写真を洗浄・データ化する活動をしています。
持ち主の方が見つかっていない写真が今でも数多くあります。1日でも早く持ち主の方へお返しできるよう活動しています。

[2016/12/25更新]

■今後の開催予定  会場案内
現在公募中の活動はありません
お預かりした全ての写真・データの返却が済みました。作業的な活動は休止します。写真洗浄、データ化の依頼があれば再び動きます。返却活動をサポートする活動はこれまで通り続けます。また被災した写真のことでお困りのことがあればご相談ください。

■エントリー方法 (詳細はトップ記事「今後の開催予定」をご覧ください)
 初めての方はメールにて
 2回目以降の方はエントリーフォーム「決め太郎」よりご応募ください
 ※現在は募集しておりません。

■連絡先
kagaiguma★gmail.com (★→@に変換)

10/3(土)
武蔵野市民社協ボランティアセンター分室


社協さんの分室をお借りしました。
少人数の際は落ち着いて作業ができます。調整作業では時々利用していました。
武蔵野市民社協さんのご厚意でお借りしています。
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この日は9名の方にご参加いただきました。
アルバムとデータのチェック作業を続けます。
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地味な作業ですが閲覧ベースを作る上では重要なところです。
同時に写真のチェックも行います。
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問題があったアルバムはスキャン元データから確認をし直します。
「データなし」の多くはスキャンもれです。ファイルを操作している内にうっかり移動してしまったということもあります。しかし写真が増えている(=混在している)ということも考えられるので、内容の確認を改めて行います。
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「アルバム直し」「再プリント」のアルバムを抜き出します。
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アルバムはすぐに直していただきます。
これまでアルバムを作ってきた方たちが主に担当しました。
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初期に作成したアルバムでは修正が多く発生しました。サムネイルプリントの作り方がよくなかったため起こっていました。代表写真を示す番号が上の写真を指しているのか下の写真を指しているのか分かり難かったことが原因です。些細な不備が結果として大きく作り直しを発生させることになってしました。配慮が足りなかったところです。「自分では分かっているつもり」ということが最も危険なことだとこのときは痛感いたしました。
作業は翌日も続きます。


10/4(日)
中央コミュニティーセンター


翌日は中央コミセンです。
チェック作業にはアルバムの時のような「準備待ち」ということがありません。ひたすら進めるのみです。この頃は土日フルで活動していました。初参加1名を含む11名の方にご参加いただいています。
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アルバム/データチェックを続けます。
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アルバムはとてもたくさんあります。チェックは早々には終わりませんでした。1冊1冊をしっかり確認してゆきます。

照合作業は本当にやってよかったと思います。返却場スタッフの方が修正作業に追われる様子をこれまで何度も見てきました。とりわけ大変なことは不整合なことを1つにまとめるという作業です。全てを一律に処置していくより大変なことかもしれません。支援活動をする上では当たり前のことかもしれませんが、やっつけ仕事のように作業を進めてはいけないと思っています。ボランティアが関わることで不具合が増えるのだとしたら全く意味がありません。都度立ち止まって確認をしなければ不具合を押しつけることになってしまいます。またこれから先々その修正ができる環境が保証されるとは限りません。自分たちが最後のつもりで取り組むことを心がけました。
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「アルバム直し」「再プリント」の対象です。修正を待ちます。
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この日は初参加の方もいらっしゃいました。
荷物運びの段階からあまりにも馴染んでおられたので、最初は以前も来たことがある方とばかり思っていました。誠に失礼いたしました。
以後、返却に至るまでお世話になることになりました。
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スキャニング中には時々作業の手を止めます。ドキュメントスキャナーには破れている写真を通せません。その場で補修することもありました。数枚だけフラットベットスキャナーでスキャンするということも頻繁にあります。
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枚数の多いアルバムを何冊も連結してまとめました。製本の要領で束ねます。繋ぎ目が壊れやすいので通常以上にテープを貼り頑丈にしていました。

チェック/修正作業は当分続いていくことになります。
返却に至るまでこの確認作業は続きます。
(K1)

9/27(日)
御殿山コミュニティーセンター


4日連続のシルバーウイークから1週間経っていませんが、すぐにまた活動日でした。
いち早く返却することを目標に、この頃は集中的に作業していました。参加していただいた皆さんが素晴らしかったと思います。
常に意識にあったことは、お待たせしている方々がいるということです。
予定では年内より返却を始め、年度変わりまでに終わらせたいとこの頃は思っていました(実際は若干後押ししたのですが)。実際の返却に繋げるためには「返却体制を築けるようにする」ということが重要で、データとアルバムをセットで納品する必要があります。最後の照合確認は疎かにできませんでした。
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この日はリピーターさん12名の方ににご参加いただきました。引き続き確認と修正が主な作業になります。
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アルバムとデータを照合し整合性を確認します。問題がある場合は付箋を挟み修正することになります。
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修正が発生したアルバムです。内容ごとに箱に入れて修正を待ちます。
「再プリント」はデータの方が状態がよいというものに関してです。1枚でもあればプリントします。像が落ちているものは必須です。補正したもの、写真の状態があまりよくないものもプリントします。フィルムと台紙で像が分かれてしまっている写真は、保管している内に互いがズレてしまうので、プリントを付ける意義が高かったと思います。「再プリント」対象は後日まとめてプリントすることになります。
「アルバム直し」はテープがうまく貼られていないアルバムなどです。その日のうちにすぐ修正します。
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アルバムを直しを進めます。破損がある写真、小さなサイズの写真は一旦OPP袋に入れていました。この辺は見落としがちだったところです。少しでも不安がある写真はOPP袋で保護しました。
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修正が終わったアルバムです。私と松浦でもう一度確認し問題がなければ完成です。
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データの方に問題がある場合は再スキャンをします。初期にスキャンしたものはアルバムごと再スキャンという場合も結構ありました。データノイズ、汚れ、色のくすみなど、良好でないデータはもう一度スキャンします。
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関東・東北で起きた豪雨災害に際し、岩手・神奈川の有志の皆さんとチラシを作りました。

『水に濡れた写真の応急処置』
モノクロ版 PDF ▶ https://goo.gl/N7x4ke
カラー版 PDF ▶  https://goo.gl/r0vBhP
配布や掲示にご利用いただければと思います。

当方では独自に3000部を印刷しました。活動に来ていただける参加者さんの中には、現地へボランティアへ行かれるという方もいらっしゃいます(ほぼ毎週に渡り何人もいらっしゃいました)。必要な局面があったらお渡しできるように、渡航する方それぞれに数百部づつをお預けしました。最初の1ヶ月間の内に常総市・鹿沼市のボランティアセンター、地域拠点など、様々な拠点へ届けてくださり、微力ながらも写真保護の必要性をお伝えすることができたと思います。活動チームの方が配ってくださったり、中には泥出し作業中に写真洗浄をされた方もいらっしゃいました。

その後、実家が近かった松浦が常総市へ出向き、社協事務所、市役所へ約1500部のチラシをお渡ししてきました。市では被災写真の状態確認も行い、処置方法についてなどもその際に話合いました。チラシの方は避難所や警察に置いていただけるとのことでした。

常総市へはその後、岩手・神奈川の皆さんが公式にサポートに入り、洗浄方法をお伝えするとともに洗浄に必要な備品なども届けられました。当方からも洗い桶、写真干しなど提供させていただきました。
参照:2015/12/10 茨城新聞さんより

被害の大きかった常総市の写真はいくつかの団体で洗浄されています。
参照:ねこの手さん、フォトサルベージの輪さん、MM思い出返し隊さん

上記3団体さんは現在も水害地区の写真洗浄をされています。ボランティア参加を希望する方がいらっしゃいましたらお問い合わせいただければと思います。当方の活動に参加されていた方も是非!
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チラシは幾度か増刷し、渡航されるボランティアさんはその後も各地へ持参してくださいました。最近では熊本、久慈、岩泉などへも届けていただいています。今後も必要な方がいらっしゃいましたらお知らせください。すぐにお送りさせていただきます。大切なお写真を救うことに繋げられましたら本望です。
(K1)

9/21(月・祝)
吉祥寺西コミュニティーセンター


連休3日目です。
この日は吉祥寺西コミセンにて12名の方にご参加いただきました。
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引き続きアルバム/データチェックです。しばらくチェック作業は続きます。
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時が経った段階で大切なことは、すぐに返却運営に繋げられるということだと思いました。不整合がないように、これが最終段階のつもりで整えました。
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整合性を重視したのは、データ閲覧/アルバム閲覧双方に対応する必要があると考えたためです。データ閲覧される場所に常にアルバムがあるとは限りません。双方が合致していないと運営自体が難しくなってしまいます。どちらから写真を探しても不都合がないように整えました。
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アルバム作りを続けます。全体ではアルバム作成主体の作業ではなくなりましたが、返却の直前までこの作業は続いていきます。
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パノラマアルバム専用の台紙です。切り込みを入れて挟んだだけの簡単なものです。こちらはA4のクリアファイルにまとめてアルバムにします。パノラマ写真が数枚の時は厚紙シートに入れていました。沢山ある場合はクリアファイルにまとめます。
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光が丘の皆さんがやってきました。久し振りでした。お互い作業詰めで長いことお会いしていませんでした。再会することができてとても嬉しかったです。
枚数が多いアルバムがあり、ドキュメントスキャナーでスキャンを進めるために皆さんがいらっしゃいました。枚数が多い場合はフラットベットスキャナーではとても時間が掛かってしまいます。当方にあるドキュメントスキャナーで一気に行うことにしました。
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写真は非常に沢山ありました。セッティングとオペレートの2人1組でスキャンしていくことになりました。ドキュメントスキャナーはヘッドクリーニングと画質確認が必須です。頻繁にクリーニングをしながらスキャンを進めます。画質確認は私が受け持つことにし、問題があればその場で修正を入れ、修正しきれない場合はすぐに再スキャンをしていきました。皆さんとは長いこと活動を共にしてきましたので息が合います。連携は完璧でした。なんとかこの日の内にでスキャニングを終わらせることができました。

写真洗浄@光が丘さんと課外のあらいぐまは並行して釜石市の写真に取り組んで参りました。東京都内に於いて両輪で活動を進め、少しでも早く返却体制が整えられるように準備を整えてきました。光が丘さんでは額入り大判写真など処置の難しい写真を多く手掛けられています。大判写真が終わった後も、L版アルバムを中心に2016年3月の返却に至るまで釜石市の写真に取り組まれてきました。
参照:2015/8 2015/6 2015/4 2014/12 2014/11 2014/9 2014/7 写真洗浄@光が丘さんより
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アルバムチェックはまだしばらく続きます。
連休連続開催はあともう1日。終了後は即退散し翌日に備えました。



9/22(火・祝)
吉祥寺南町コミュニティーセンター


連休最後になります。
南町コミセンにて、初参加の方1名を含む12名の方にご参加いただきました。
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本格的にアルバム/データチェックを進めていきます。可能な限りのパソコンを出して進めました。
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アルバム内の並びがデータと一致していることは大切です。部分的に写真が返却になる可能性も考えられるので、混乱が起きないように整えていきました。
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チェックが済んだアルバムで気になったところがあればすぐ修正をします。直しがあるアルバムは別箱に移して都度直していきました。
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アルバム直しです。テープ貼りが不十分なアルバムを補強します。特に気をつけていたことは、写真にベタ付きがある場合です。そのような時はウェットティッシュやエタノールで再拭きし、どうしてもベタ付きが取り切れない場合はOPP袋で保護しました。アルバムのフィルムに写真が貼り付いてしまうと、表の像が剥がれてしまう場合があります。特に気を付けていました。
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2L以上の中判サイズは厚紙を当てて折り曲がらないようにしました。
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確認済みのアルバムを箱に収納して終了です。
4日連続はさすがに少し疲れました。しかし作業は大きく進展しました。チェックと修正はまだしばらく続いていくことになります。
(K1)

9/19(土)
武蔵野市民社協ボランティアセンター分室


4日連続でやることになりました。1日目です。
9月の連休は最近ではシルバーウイークと言われるようになりました。この4日間は集中して作業を進めようということでセッティングしていました。
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久しぶりに社協さんの一軒家で作業します。14名の方にご参加いただきました。
朝はまだ少人数です。リピート参加していただいている方は自由参加ということでやっていました。当日は遅く来ても構いませんし、途中で帰ってもOKです。もちろん今日は来れなくなりましたということでも可です。貴重な休日にお時間をいただいていますので、無理せず続けられる形でやっていました。
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手掛かり情報抽出を進めます。もう皆さん慣れてきたので、それほど困ることはなかったです。進みは早いです。
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「名札」「表札」はルーペをよく使いました。それでも判らないときはデータを見てみます。拡大すると読める場合もあります。既に判っていることもあるのですが、詳細に調べて新たに判明したことは多いです。お名前は写真の裏側に書いてあることもあります。とりわけ昔の写真に多かったです。スキャニングは写真の裏側も行っていました。
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アルバム作りもまだあります。
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写真の並び変えです。この日はあらかじめサムネールプリントを作っていました。データの並びに写真の順番を合わせます。奥のパソコンではデータの並び変えをやっていました。
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コミセンほどスペースの余裕はないので、パソコンはあまり出しません。空いたスペースでアルバム作りを進めます。
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午後からはさらに人数が増えました。
隣の部屋と、2階の部屋でも作業しています。
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隣の部屋では押し入れスペースも使いぎりぎりやりました。ここは元々は住人の方が住んでいた一軒家です。空き家になったところを社協さんがお借りしています。僕ら以外にも編み物サークルの方々や、社協さん独自のイベントでも使用されています。押し入れには毛糸玉のストックが沢山置いてありました。
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午後からは2階で撮影をしていました。

9月10日〜11日にかけて関東〜東北にかけて水害が起こりました。決壊する堤防と流れる濁流を見ていて、4年半前と同じ感覚が押し寄せます。被害が最小であることを祈りながら救助の様子を見ていました。広範囲が浸水した様子を見て、大切な持ち物が水に浸かってしまった可能性があることがすぐ理解できました。濡れた写真が時間の経過とともに変わっていく様子を活動の中では数え切れないほど見ています。この時点では写真どころではなく、どうすることもできないだろうなと思いつつ、気付いてからでは遅いかもしれないとも感じました。今すぐは無理としても、記憶に留めていただくだけでも今後違うかもしれない。そう思いすぐにブログを書きました(被災写真の応急処置)。

その後同様の活動をしている岩手・神奈川の方たちと連絡をとり(皆さん同じことを考え、既に動いていました)、初期対応についてのチラシを作ろうということになりました。その為の写真が必要で、この日の2階でその撮影をしました。

この話はまた後述します。
一気に記したブログ記事は不備だらけでその後何度も修正しましたが、ネットで伝えられることには限界があります。なんとか水を切り乾燥状態にすることだけでも直接伝えられないだろうか。そればかりを考えていました。



9/20(日)
西久保コミュニティーセンター


4連休2日目。西久保コミセン大広間です。
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お馴染みの方々14名が集まりました。連続参加の方もいます。
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手掛かり情報の作業は終盤です。アルバムを見ていて気がついたことがあればすぐ直します。小さな写真はアルバムから落ちないように一旦OPP袋に入れてからアルバムに入れていました。写真がOPP袋の中で乱れている場合もあります。また外側の方にあると外れてしまう可能性もあります。小さな写真はアルバムの一番奥に固定するようにしていました。
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完成済みアルバムの総チェックを始めました。データと照合しながら、数が合っているかどうか、並びが合っているかどうか、メモスキャンがあるかどうかの確認をします。

状態に関する確認も同時にします。洗い過ぎがないかどうか、スキャンミスがないかどうか、データ補正の可能性があるかどうかなどです。
洗い過ぎを発見した場合は必ずデータプリントをします。注意を払って洗浄をしていましたが絶対になくすことはできません。人物像を中心に消えてしまった部分がないかを見比べました。背景についても同様です。

写真洗浄は写真を保護することが目的で、洗い落とすことが目的ではありません。洗浄をしていると、ぬるぬるしている状態がとても気になり落としたくもなります(ゼラチン層が崩れているためです)。全てを落としてしまうと真っ白の紙になってしまいます。写真は物ではなく、写っている像に意味があります。必ず写っている像を確認しながら、汚れの部分だけを落とすように気をつけなれればなりません。大切な像が落ちてしまいそうなときは、部分洗いやウェットティッシュの水拭きなどで慎重に対処します。
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データ補正は「黄色になっている写真」を主な対象にしていました。大抵の場合は簡単に直すことができます。写真の色を構成している層は「シアン/マゼンタ/イエロー」の3層でできていて、一番下に当たるのがイエロー(黄色)の層です。バクテリアの浸食で上の2層が無くなり、イエローだけになっているという写真がとても多くあります。洗浄の際はイエローを洗い落とさないように気をつけていました。イエローの中には薄く輪郭が残っているものが多いです。補正することである程度の像を取り戻すことができます。具体的にはイエローを赤系に変換するか、彩度を下げるかします。それだけで像が出てきます。通常はその程度でも十分でしょう。さらに調整を加えると、ある程度のところまでは復元することができます。それ以上は余裕があればでよいと思います。突き詰めると際限なく時間が掛かってしまうためです。補正で良くなった写真は必ずプリントを追加するようにしていました。
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この日は部屋が広かったので沢山パソコンを出しました。これからはチェックと修正が中心の作業になります。
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補修・再拭き作業は依然続きます。
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アルバム作りは補修が終わったものとデータ切り出しが必要だったものが中心です。
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アルバム作成前のデータチェックは枚数が多いものが中心でした。
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連休連続開催はあと2日間続きます。
いち早くの返却を目指していました。
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9/9(水) 返却報告 
陸前高田
デジぐま最終返却
釜石:盛岡返却会分返却

東京は雨です。
台風17号・18号に挟まれ不安定な状態が続いていました。
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コミセンでの活動も大詰めの状態でしたが、一方で返却準備も進めていました。
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1つはデジぐまです。
陸前高田への返却に向けて、8月後半よりデータの集約を進めていました。プリント写真は8/16のROCKCORPSで整理ができました。9月第1週目までにデータも整い、ようやく返却に漕ぎつけました。
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『デジぐま』は撮影データとして残っていた写真を、1枚1枚切り出して返却できるようにする後追い型のデータ作業です。2013年より続けてきました。切り出しするデータは、2011年当時に撮られたもので、拾得されたままの写真がほとんどです。泥が付着しており、現在では写真の像が残っていないものも多くあります。複数の写真を並べて「現状記録」として撮られたデータで、そのままの状態では返却することができませんでした。その1枚1枚を切り出し、プリントして返却できるようにする。そのようなものです。作業はサーバーを介し、承諾をいただいたデータボランティアさんとともに進めていました。

写真には歪みがあり、切り出しはとても困難なものでした。それでも時間さえあればなんとか1枚1枚にすることはできます。ある程度時間が掛かることは当初より予想していました。誰もやらなければずっとそのままで、失われた写真は永遠に返却できないことになります。コミセン活動と並行して少しずつですが進めてきました。
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返却はこれまでに何度か行っています(参照:2014/12 2014/6 2014/1 2013/10)。基本的には元アルバムにデータとプリントを追加するという形で返却をしていました。どのアルバムにその必要性があるのかということは、1つ1つ現物アルバムを見て確認します。
長きに渡りましたが、ここへきてようやく終着を向かえることができ、最後の返却です。プロジェクト全体を通して失われた写真の多くを復元することができたと思います。

写真には洗浄により失われてしまった像も数多くあります。それは致し方ない一面もありました。2011年当時は膨大な数の水濡れした写真があり、腐食進行が進む中で急務として一括の水洗浄を進めざるを得なかった状況があります。写真が乾ききった現在のように落ち着いて作業ができる状況ではありません。かつ未曾有の出来事で、方法に関する蓄積も少なく試行錯誤の中でその方策を導き出していった、というのが写真洗浄活動全体の経緯でもあります。被災地のみならず全国で洗浄活動が行われましたが、そのような積み重ねのもと現在があるということをどうかご理解いただければと思います。

濡れた写真を腐食から守るために、これまでの経験より分かったことは

 ●放置せず、いち早く水気を抜くこと
 ●カメラやスキャナーでデータを撮っておくこと
 ●早期に洗浄すること
 ●人物像を落とさぬよう細心の注意を払うこと

以上のことを今後とも記憶に留めていただけましたらと思います。これまでの活動を通してひとえに痛感することでした。これから先も水害があるでしょうが、その際にもどうか思い起こしていただけたらと思います。

この度の件もデータが残っていたので復元することができました。
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デジぐまは今回が最後の返却になります。37件909枚のデータとプリントが準備できました。9/9に陸前高田市思い出の品さんへ向けて発送いたしました。
これまで関わっていただいた皆さん、お疲れさまでした。



そして釜石です。
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8月22日(土)23日(日)に盛岡市のイオンモール盛岡南店さんで、岩手県自治体の「合同写真返却会」が開かれました。FM岩手さんが主催です。参加した自治体は陸前高田市・宮古市・野田村、そして釜石市です。

県庁所在地でもある盛岡市内には沿岸より避難して来られた方が多く暮らしています。お仕事として来ている、赴任されているという方もたくさんいらっしゃいます。盛岡市内で返却会を開催するということは地元開催と同様の大きな意義があることと思います。さらにイオンモールさんでの開催ともなると、この機会を知らなかった方でも立ち寄れる可能性があります。「お買い物に来たらやっていた」というのはまたとない機会です。イオンモールさんでは前年にも同様の開催がありましたが、釜石市が参加するのは今回が初めてのことでした。

洗浄データ化を現在進行で進めていた関係者にとってこれは一大事でした。終わり切ってはいませんが、頭に描こうとしても描ききれなかった「実際の返却」という機会が、2日間ですが実現します。
それに合わせて光が丘さんでは大判写真を中心に返却を行っており(参照)、ねこの手さん/連合神奈川さん(参照)、山口あらいぐまさん(参照)も急遽返却をしました。

当方からは・・   誠に遺憾ながら完成アルバムの返却はできなかったのですが、すみません。しかし少しでも貴重な2日間のためにと、これまでに仕上がったデータを当日2日前までに一括お送りさせていただきました。直前までスキャニングしていたデータも含めて現状全てを一旦お送りし、返却会で閲覧していただくことになりました。

陸前高田市思い出の品さんより、当日の様子です。
参照:陸前高田市思い出の品さん Facebookより

後日、閲覧していただいたデータの中から写真が見つかったという連絡があり、原本アルバムをこの日9/9に発送をさせていただきました。当方から釜石へは初めての返却です。それがさらに持ち主の方が判明した返却ともあり、この活動に対する確信はさらに大きなものになりました。
残る写真も早く返却ができるように。
思うところはそこに尽きます。
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土砂降りの中、ビニールで段ボールを何重にも包み郵便局に持参しました。
豪雨が来たかと思えば、一旦止んで、また豪雨。。 おかしな天気でした。
東の空には2重の虹も見ることができました。
ひとまず返却ができたのでこの日はホッとしました。

その翌日ですが、関東東北であの水害が起きます。
諸々の作業はまた引き続きます。
(K1)

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