5/18(日) 西久保コミセン

初参加8人を含む18人の方へご参加いただきました。
この日もいつも通り、朝は水洗いからスタート。
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これが基本セットです。
洗って、すすいで、吸水シートの上で水気を取り、ねこよけに並べる。
溜まってきたら後ろに見える仮干し台へ置き、いっぱいになったらアルバム単位で送風機のある本干し場へ持っていきます。
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3名1班で作業することが多いと思います。
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水洗いの最中にも気になった箇所があればその場で対処、つまようじや綿棒を使ったり。
対処しきれないときは、管理表へ伝達事項を記し次の工程(最終仕上げ)へ託します。
絵柄が消え落ちてしまわないように注意を払いながら洗います。
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午後からはアルバムからの取り出しと砂落とし。
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泥粒が固まりになっている箇所はプリペードカードやカッター刃を使い、泥粒を落としていきます。
力を入れすぎると傷がついてしまいます。軽く走らせるだけで大丈夫です。
大まかに取れたら、ハケや布で乾拭きし表面をなめらかに。粉っぽい砂も綺麗に落とせます。
使用しなくなったプリペードカードをお持ちでしたらご支援いただけましたら助かります。
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フチ付き写真のエッジは定規を当てて拭きます。
白フチの泥汚れを落とすだけでも写真の印象がまったく違って見えます。
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裏面のインク汚れは水で絞ったメラミンスポンジや、エタノールで綺麗になります。

フエルアルバム台紙の糊(接着剤)もエタノールを使ったり、ナイロンたわしでこすります。
なかなか取れないときは、プリペードカードを使う場合もあります。
どうしても取れない場合はそのままでも構いません。

基本的に表面にはエタノールを使用しませんが、水洗いで落としきれなかったインクを拭くことがあります。その場合は布に染みこませて少しずつ拭いていきます。
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スキャニングはドキュメントスキャナーとフラッドベッドスキャナーを併用しています。
ドキュメントスキャナーはヘッドにホコリな乗ると線状のノイズが出てしまいます。

フラッドベッドスキャナーの場合はガラス面にインクが付いてしまうことが多いようです。
よい画質でスキャニングするには頻繁に画像確認しながら、ノイズが出る前に小まめなクリーニングをすることがが大切です。
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こちらのスキャナーとノートパソコンは最近ご支援をいただいた機材です。
早速使わせていただいています。ご支援ありがとうございました!
メンテをしていただいたOさんタラちゃん。助かりました!
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カーゴのご支援もいただきました。荷物一式がぴったり収まります。
台車で2往復していたことも多かったので助かります。ありがとうございました!
ご紹介をいただき、運搬も手伝ってくれたKanaちゃん、サンキュー!!

この日は企業の方のご参加もあり、支援のご相談も受けました。
今後ともよろしくお願いいたします。

作業の合間には先日放映された陸前高田市思い出の品さんの番組録画も見ました。
返却会場や出張返却会の様子がわかり、参加した皆さんは熱心に見ておられました。
いま取り組んでいることが持ち主の方への返却に結びつく活動だということをご理解していただけたのではないかと思います。

皆さんのご協力で成り立っています。
引き続きご協力いただけましたら助かります。


5/25(日) 御殿山コミセン

実はこの前日に出張開催をしたのですが、その報告はまた後ほど。
初参加7人を含む17人の方にご参加いただけました。
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この日も水洗浄からスタート。前日の出張開催でスキャニングした写真を洗います。
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干す際には隣のアルバムと混在しないよう、留意します。
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インク滲みや、水洗いで取り切れない細かい部分の汚れを落として仕上げます。
ベタつきが取れない写真はニス仕上げをします。
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スキャニングは主に前日の午後に砂落としした写真です。
これから出張開催をすることも増えていきますが、コミセンでのレギュラー開催と連携で進めてゆく予定です。
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大活躍のドキュメントスキャナー「ScanSnap」です。
純正のドライバソフトで取り込んでいるからか、とても色合いが綺麗で後からの補正はほとんどなしで済んでいます。
画質設定は「エクセレント=600dpi」。圧縮率は最も低い値(高画質)に設定しています。

しかしスキャナーのヘッドはとてもデリケートで、ヘッドに塵が乗っていると線状のノイズが入ってしまいます。画像確認をせずに進めてしまうと後でやり直しになってしまうこともしばしば。
頻繁に画質確認することが大切で、小まめにクリーニングします。
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ドキュメントスキャナーのヘッド及びフラッドベッドのガラス面のクリーニングには、無水エタノールとキムワイプという紙布を使います。キムワイプは紙粉を残さず拭くことができるため、ヘッドクリーニングには重宝します。
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キムワイプにエタノールつけ、一回拭き。
その後に拭き跡を消すため乾いたキムワイプでもう一度。

アルバムごと、あるいは大きな一群ごとにヘッドを拭きます。
通常のドキュメントスキャンではここまでやることはないと思いますが、
高密度の写真を高解像度で撮るためには、クリーニングは欠かせません。
ドキュメントスキャナーは簡単で速いという利点がありますが、
綺麗なデータを残すにはこのようなメンテがとても重要になってきます。

この日も休憩時間には陸前高田市思い出の品さんの録画を見ました。
持ち主の方への写真返却を知っていただくことはとても重要なことだと感じます。
今後ともお力添えいただけましたら幸いです。
(K1)