釜石市ホームページより以下のアナウンスです。
釜石市役所内で思い出の品(震災拾得物)の写真データと台帳リストの閲覧ができます。データ化済のものはパソコンで、それ以外は従来からある台帳リストで閲覧することができます。釜石市内で思い出の品をお探しの方は、是非ご覧になっていただければと思います。

釜石市ホームページより
思い出の品(震災拾得物)写真データの閲覧について
Kamaishi_Omoide_Info
閲覧場所:
釜石市役所第2庁舎 環境課内

釜石市只越町3-9-13)

日時:
平日(月〜金)
9:00〜17:00
(土日祝年末年始除く)

閲覧可能データ数(現在)
写真 約45,000枚
(全量約130,000枚)

※データ化済写真: 閲覧用パソコンで閲覧可
 未データ化写真: 別途写真台帳で閲覧可


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今でも多くの未返却写真があります。これまで諦めていたという方でも、まだ見つかる可能性は残されていると思います。またお知り合いの方が写っている写真を見かけたという場合は、ご本人やご家族の方にお伝えいただけましたらと思います。人伝で返却が実現することもあります。「市役所で閲覧ができる」ということを市民の皆様へお知らせください。データ化は現在進行中で、今後もさらに追加されていかれるとのことです。

このようなことが可能になったのは、ひとえに釜石市職員方々の温情と、保管を継続されデータ化を選択されたその英断に拠るところと思います。
保全する作業は様々な方のサポートのもと進められてきました。一端にいた私たちも返却の継続は何よりも願っていたことでした。お手元に戻りますことを祈っております。

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これまでの経緯
経緯について。現存する記録を参照にいくつか記します。
津波流出した「思い出の品」の数々は、これまで多くの方々の手により保護されてきました。それは単なる流出物ではない、住民の方の「大切なもの」という共通認識のもと保護されてきたものと思います。早期に返却されたものもあれば、未返却のものもあります。未返却のものは現在に至るまで大切に保全されてきました。

2011年:捜索・拾得・集約
写真をはじめとする「思い出の品」は、自衛隊・警察・消防による捜索復旧活動の際に多くが保護を受けています。住民の方々による拾得、瓦礫撤去作業の際に保護されたもの、ボランティアによる拾得作業など、様々な経過を経て保護集約されました。

陸上自衛隊八戸駐屯地さま捜索復旧活動の記録
2011/3 2011/4 2011/5 隊員さま証言
(八戸市HPより)


2011年:集約・洗浄から公開返却
集約は旧市民文化会館・旧橋野小学校などの地域拠点に一旦集められました。社協さん派遣のボランティアにより写真洗浄が行われ、種類別・拾得場所別に整理され公開返却されていました。カリタス釜石さんをはじめ多くのボランティア協力によりその活動は支えられていました。最終的に旧市民文化会館にすべてが集まりしばらく公開されていました。

災害ボランティアセンターでの洗浄
2011/6/3 2011/6/21 2011/7/28
(釜石社会福祉協議会さまより)

旧市民文化会館での展示
2011/6/3
(カリタス釜石さまより)
2011/9/6
(311アーカイブ釜石さまより)

旧橋野小学校での洗浄・展示

2011/7/9 2011/8/28 2011/9/13 2011/9/14
(カリタス釜石さまより)
2011/9/6
(311アーカイブ釜石さまより)

唐丹公民館での洗浄
2011/7/27
(カリタス釜石さまより)

箱崎での洗浄・返却
2011/9/14 2011/10/2
(遠野まごころネット写真班さまより)


2013年まで:その後の台帳展示
公開返却とともに、代表写真を一覧にした台帳が作成されます。手掛かり情報などもまとめられ、原初のデータベースになりました。台帳は釜石駅前のシープラザ遊など各所で展示され、2013年3月まで公開が行われました。

旧市民文化会館にて
2012/4/25
(加藤商事さまより)

シープラザ遊にて
2012/6/7 2013/3/18
(サポートセンターRIASさまより)


2013年以降:データ化・再洗浄
その後の台帳閲覧は市役所内で引き続きます。並行してデジタルデータ化が進められました。原本写真の再洗浄も行われ、長期的な保管にも耐え得るかたちでアルバムにまとまりました。作業は三陸アーカイブ減災センターさま基点に、各地の写真洗浄ボランティア・企業CSRなどの協力により進められました。

2014/2/22 2014/6/14 2014/9/6
(写真洗浄@光が丘さまより)
2014/11/9 2015/6/13 2016/4/23
(あらいぐま作戦in山口周南さまより)
2015/3/12 2015/6-8 2015/9-12
(横浜ねこの手さまより)
2014/7- 2015/2-3
(連合神奈川さまより)
2016/12/10
(横浜MM思い出返し隊さまより)
活動報告 2014年
(Amazon Japanさまより)
社員のボランティア活動 2014/9/4
(マニュライフ生命さまより)
2014/7/6
(ROCKCORPS JAPANさまより)
2014/5/18・25 2015/8/30 まとめ
(課外のあらいぐまより)


2016年秋以降
市役所内でデジタルデータの公開が始まりました。初回約45,000枚が公開され、今後もデータ化が済んだものから追加が行われます。未データ化の写真も従来からある台帳で閲覧することができるようになっており、見つかった思い出の品は保管場所から取り寄せるというかたちで返却運営が行われています。

思い出の品(震災拾得物)写真データの閲覧について
(釜石市 総務企画部 総合政策課 震災検証室さまより)
Kamaichi_Omoide_Kouhou
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機会を繋がれた釜石市職員の方々、関係者の方々に最大限の敬意を表したいと思います。
思い出の品返却がさらに進んでいきますことを祈っております。
(K1・松浦)